こんにちは。今回は「一級建築士」の仕事内容をご紹介致します。

こちらはA様に取材させて頂いたものです。

一級建築士の職場や仕事内容は幅広く、こちらで ご紹介する仕事内容は あくまでA様が体験された内容として ご紹介させて頂きます。

雇用形態

雇用形態:正社員 8:00~17:00

労働日数:週休二日制

一級建築士とは

家やビルを建てるときは、それがどんな建物になるかを正確に示した設計図(設計図書)が必要になります。建設会社は設計図に基づき、建物の建築を行います。その『設計図を作る』ことが建築士の重要な仕事のひとつです。

建築物の設計というと、建物外観や内装のデザイン、室の配置、間取りなど意匠的な部分ばかりに目がいきがちです。けれどもひとつの建物を設計するためには、法律や構造、防災などさまざまな要素を考えなければなりません。ひとつでも不具合があれば、違法建築や安全ではない建物が出来上がってしまいます。

そのため一定の規模以上の(あるいは特定の用途の)建物の設計をするには、国家試験に合格して免許を受けた建築士だけが業務を行うことができます。建築士の資格は「建築士法」に定められており、設計できる建築物の範囲を決めて、「1級建築士」「2級建築士」「木造建築士」に区別されています。例えば学校、病院、劇場、映画館、観覧場、公会堂、集会場、百貨店など多くの人々が集まる建物や、一定以上の規模の建物は1級建築士しか設計業務をすることはできません。

建築士は、設計、工事監理以外に、
建築工事契約に関する事務
建築工事の指導監督
建築物に関する調査若しくは鑑定
建築物の建築に関する法令若しくは条例の規定に基づく手続の代理
を行うことができます。

http://www.taaf.or.jp/architect_office/01.html 引用元

勤め先

・工務店(設計+施行)

・建設会社(設計+施行)(大きな会社だと ビルを建てるところもあります)

・設計事務所(設計のみ)(施工は別業者に依頼)(設計図通りに施工されているかをチェックする仕事も請け負う)

一級建築士の資格がなくても、これらの職場には務められますが、資格がないと「設計」を任せてもらえることはありません。

どの形態の会社を選んでも「建築士」がする仕事は基本はあまり変わりません。

仕事内容

1・営業マンがお客様からの依頼を建築士に渡す

規模の大きい会社だと営業マンだけで何人もいたりします。

営業マンがお客様からのご依頼を持ち帰ると、以下のものを受け取ります。

・お客様の家の建設予定地の「※敷地図」(※建設予定地の大きさ・方位・地番などが書いた資料)

・お客様の家の「間取り」の要望・「予算」などが書いた資料

敷地図がない場合は、現地(お客様の家の建設予定地)に行って 建築士が 簡単な測量を行います。

大きな会社では 測量専門のスタッフがいるところもあります。

現地の情報を調べたあと「下調べ」に進みます。

2・下調べ

家を建てるには、まず「その土地に家を建てられるのか」を調べなくてはいけません。

そこで、用途地域(https://www.megasoft.co.jp/3d/setback_regulation/area_basic.php)と法律(河川法・農地法・条例など)を調べていきます。

これは社内で調べられることもありますが、たいていは現地の役所に行って調べます。

また、建設予定地にも直接足を運びます。現地では土地の「高低差」や「隣の家の位置、高さ」「景色」など「ここに家を建てた時、どう設計すれば この家に暮らす人が快適に暮らせるか」の判断材料になることを見ていきます。

 

3・プランニング

お客様の要望と下調べをもとに お客様の家の「間取り」を描いていきます。(〆切は「次にお客様に合う日」までです)

完成後、手描きだった間取りをCAD(設計補助ソフト)で清書して「立面図」(東西南北の家の側面を描いたもの)等と一緒に営業マンに渡します。

立面図の一例↓

その後、営業マンを通して お客様が納得されるまで手直しと打ち合わせを繰り返します。

お客様が「イメージがつかめない」という場合や「頻繁な変更」がある、または「建築に関する専門的な説明が必要」な場合は、建築士が営業マンに同行して直接お客様のご要望をお聞きすることもあります。

また、これは あまりないことですが「模型」や「パース(遠近法のしっかりしたイラスト)」「3D」を使って お客様に家のイメージを伝えることもあります。

お客様が納得されたら「契約」へ進みます。

4・実施設計

契約後は「実施設計」をします。実施設計とは、大工さん達がそれを見ただけで「壁の厚さ」や「大きさ」等、「家を具体的に建設する時に必要な情報」がわかるように描く「指示書」のような設計図のことです。(実施設計に至るまでの設計図は、イメージをつかむための「絵的」なものです)

また、契約後は県に「※確認申請書」というのを出します。※確認申請書とは「ここに こういう家を建てますがOKですか?」と尋ねる書類のことです。

提出した確認申請書を県が確認し、法律などに適合すれば申請が降ります。

****これ以降は建築士はあまり関わりません。****

あとは営業マンや現場監督(工事の段どりを決めたり、設計図通りに家造りが進んでいるか監督する人)が、お客様の家の完成まで付き添います。

大変だったこと

・プランニングの段階で3日間考えても「敷地条件」と「お客様の要望する間取り」がうまく組み合わせられない時は「生みの苦しみ」を感じます。

・プランニングの段階で 毎日「間取り変更」の電話を入れてくるお客様に出会うこともあります。

・建設予定地を見に行くのは 息抜きにもなりますが、あまり遠いところだと 見に行くだけで1日がかりになるので、時間がない時はけっこう大変です。

・契約後「実施設計」はお客様が決めた「工事開始日」に間に合うように仕上げなくてはいけないので 夜中の4時までパソコンに向かうこともありました。(泊まり込む同僚もいました)

・確認申請の時はいつも ちゃんと許可が降りるかどうか神経を使います。

(もし確認申請で許可が降りず、最初のプランを変更しなければならなくなると、お客様に伝えた「予算」と「工期」が変わってしまうためです)

・一人で5~7件の設計を受け持つこともあり、次々に新しい仕事が入ってくると かなり忙しいです。(昔は戸建て住宅を設計することが多かったですが、今の主流はリフォームです)

よかったこと

・お客様との共同作業で設計した家が実際に形になった時は嬉しいです。

・完成した新築に 会社の人たちを「食事」に招待してくださるお客様もおられました。

・各所のお客様の家に打ち合わせに行くので「様々な家」を見る機会に恵まれ、建築士としては楽しかったです。

・住宅系メーカーの「新商品」をいち早く知れるのも面白かったです(例えば、最新式のバス、トイレ、照明など)

建築士になるには

一級建築士になるには資格試験を受ける必要があります。

受験資格 https://www.jaeic.or.jp/shiken/1k/exam-qualifi-1k/index.html

勉強する内容は「法律」「施行」「計画」「構造」の4つです。

独学で勉強することも、学校で習うこともできます。

面接内容

覚えている質問は「最近どんな本を読みましたか?」「前の職場ではどんな業務をしてましたか?」くらいです。

 

以上「一級建築士」の仕事内容のご紹介でした。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

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