こんにちは。今回は「小学校教師」の仕事をご紹介致します。

こちらはB様に取材させて頂いたものです。(学校によって仕事内容は多少変わります)

雇用形態

雇用形態:正規雇用

労働日数:週休二日制

労働時間:8:20~16:50(7時間45分)

仕事の流れ

1・打ち合わせ

今日の提出物 連絡事項の確認を教師の間で行います。(低学年の担任はたいていは、早出で出勤するとすぐに教室に入って、子供たちの出迎えや世話をします(その後打ち合わせに参加されます)

2・授業前のあれこれ

健康観察→一人一人に健康状態の聞き取り→出欠確認→連絡事項を生徒に伝える→朝の会(内容はクラスによって異なる)

3・授業開始(9:00頃)

国・数・英・理・社・体育・音楽・家庭・図工などを時間割通りに教えます。(昼休みは「給食配膳指導」もあります)

4・下校見送り

最近は不審者対策として、同じ方面同士の子供同士を班にして、全員を見送ります。

5・会議・事務仕事・授業準備

子供たちを見送ったあと、テストの採点や事務仕事をこなします。16:50に終わることは まずありません。保育所に子供を迎えに行かないといけない人、晩御飯を作らないといけない人は、それに間に合うように帰りますが、仕事を持って帰る人がほとんどです。そうでない人は平均2~3時間ほどは残業して帰ります。

教師がする事務仕事

・テストや宿題の〇つけ

・行事連絡のプリント作成(例:運動会など)

・報告書の作成(小学校でも各教科それぞれの「主任」というのが「希望」を考慮されたうえで校長によって決められます。仮に国語の「主任」なら、国語関係の調査があると「報告書」を提出する責任を負います)(頻繁にはありません)

大変だったこと

・突発的に保護者の方が怒鳴り込んでこられる時があります(子供同士のトラブルなどで)

・行事の前は大変です。期限までに間に合わせる必要があるので調整に追われます。(運動会や卒業式など)(特に卒業式はあとがないので大変です)

・人にもよりますが、自分の苦手な教科を教えるのは苦労します。(でも得意な教科も「自分がわかる」から、生徒の悩んでるところがわからないこともあります)

(・教師同士のトラブルもあります。例えば、年配の先生のやり方と、若い先生のやり方が違い、生徒の指導方針に口を出されてトラブルになることもあります)

よかったこと

・行事がおわったあとなどに、保護者からも子供からも感謝してもらえた時はやりがいを感じます。

・子供が「わかった!」と、嬉しそうな顔をして、教えた内容に深い考えを示し「もっとやりたい!」と言ってくれた時は、非常に嬉しく感じます。

教師の専門道具

・赤刷り指導書

教師用の教科書のことです。生徒たちの使っている教科書と内容は変わりませんが、教師用に「赤い文字」で「指導目的」等が記されています。教師はこれをもとに「どう教えるか」を考えることが多いです。

・指導書

赤刷り指導書より、さらに細かく指導内容が記された分厚い指導書です。昔は一人一冊ありましたが、今は学年に一冊などで、見たことのない先生も多いです。

その他「理科の実験用指導書」「図工用の指導書」など技能面のことを詳しく解説した指導書もあります。

「教える」という実例

・国語の授業「ガイドブック」を作ろう

この授業の目的は公共施設や自分の街の「ガイドブック」を作ることを通して「相手や目的に合わせて文章を書く」力を養うのが目的です。

なので、教師はただ生徒に「ガイドブック」を作成するよう指示すればいいわけではありません。

教師は、生徒たちに「ガイドブック」作りを指示した後、以下の点に目を配りながら生徒たちの進展を見守ります。

・相手や目的にあった文章が書けているか

・伝えたいことがハッキリしているか

・自分の意見を書く時、その根拠はハッキリしているか

・表記や表現が適切か(だ・です・ます 等を混同していないか)等々、「ガイドブック」を作ることそのものではなく「相手や目的に合わせた文章を書けているか」を見ていきます。もし製作過程でこれらの項目ができていない生徒がいれば、生徒に「相手や目的に合わせた文章」が書けるようにアドバイスしていきます。

教科書の内容と目的をよく理解して、授業に臨む必要があります。これらの伝え方は教師の采配にかかっています。

実例2:国語「漢字の学習」指導

授業時間は決められているので、時間内にすべてを終わらせる必要があります。しかし、漢字の場合は、例えば教科書の見開きに、17個の「新しく教える漢字」が出てくるような場合もあり、そういうところほど大体1時間で教えなくてはいけません。「教えきる」というのは生徒に「覚えさせる」ということです。したがって、この時間ですべての漢字を覚えさせることは不可能です。

教師として最も教えやすく、子供たちにも自然に覚えてもらうことができる方法は、短い文学作品の中に「新しく教える漢字」が含まれていて、物語を読み進めるうちに自然に頭に入る……という形だと思いますが、現在の教科書は 文学作品はほとんど掲載されておらず、「ドリル」学習が中心になっています。

そのため、漢字を覚えるといえばドリルばかりすることになります。

職場の男女比・年齢層

小学校は、女性が三分の二。男性が三分の一ほどです。

年齢層は男女ともに20~30代が多く、一番上は60代です。40代は少ないです。

教師になりたい人へ

・教師という仕事は体力勝負です。

・子供を頼れる「余裕」を持たないと辛いかもしれません。

・「自分の子供心」をいつまでも持ち続け、理解できない子を頭ごなしに叱らないことが大事だと思います。

・子供が好きかどうかも大事です。あとは楽しみながらやることも大切です。

 

今の教科書カリキュラムは、国語を例にとると「小1で教わる漢字は小1で「読む」ことさえできれば「書けるようになる」のは小2でも構わない。」「小2で習う漢字は、小2の間は「読める」ことさえできれば「書ける」のは小3でも構わない」……というカリキュラムになっています。

しかし、中学3年生になると、今までズレていたものの帳尻をすべて合わせ、今まで学習した漢字はすべて「読めて」「書けなければ」ならないと決められています。

つまり、教師も生徒もどこかで無理をしないと「教えられない」「覚えられない」という構造になっています。ついていけない子がでるのは当然です。

子供ができないのは子供のせいではありません。本来ゆっくりと教えていかなければならないところが、ゆっくり教えていけない構造になっているからです。

カリキュラムの構造を考えて、できる限り子供が「劣等感」を感じない教え方を研究する必要があります。ゆっくり教えれば わかる子に、わざわざ無理のあるカリキュラムをさせて「劣等感」を抱かせるのは、本来あってはならないことです。

40年教師を勤めてきて、時間をかけて教えれば「勉強がわからない子」はいなくなると実感しています。

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